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日本に数多くある世界遺産。
そのひとつひとつに歴史があり、
それを守っていく意味があります。
でも、正直いうと
「ほんとに世界遺産で良いの?」
と思えるものも・・・(どれとは申しませんが。)
そんな中で、
「広島原爆ドーム」は、間違いなく後世に引き継ぐべき遺産と言えます。
それも、負の遺産として。
目次
広島原爆ドームはどこにあるのか
すでにご存知の方も多いと思いますが、
ドームのすぐそばに、T字の橋があります。
そこが、爆撃の目標になったところ。
![](https://fun57.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSCF2587-1024x768.jpg)
平日でしたが、観光客がたくさん来ていました。
外国の方が多いです。
ドーム自体は耐震工事が完了し、一部鉄骨も見えます。
周囲の柵には進入禁止の看板が。
昔、ここに入り込んだ不届き者もいたのでしょうね。
周囲には関連施設もあります
原爆の子の像
1958年5月5日に完成した像です。
像を取り囲むように、世界から寄せられた千羽鶴が収められています。
広島平和都市記念碑
8月6日の慰霊祭で目にする記念碑です。
奥には平和の灯が炎を上げ、
さらに先には原爆ドームが見えます。
記念碑には花が供えられていましたが、
係の方が、片付けていました。
定期的に巡回し、献花台がいっぱいになると撤去するようです。
道ゆく人がここで手を合わせていました。
私も同じように・・・
ちなみに、この付近だけは
「自転車を降りて下さい。」
という看板がありました。
アオギリの木
資料館のすぐわきに、
「被爆したアオギリの木」があります。
被爆して真っ黒になったアオギリが、翌年の春に奇跡的に新芽を出して生き延びたそうです。
これを再生のシンボルとして、この地に移植し守り続けています。
また、このアオギリの種子から苗木を作り、「アオギリ二世」として配布しています。詳しくは広島市に問い合わせて下さい。
広島市では、被爆後いち早く咲いた樹種である「キョウチクトウ」の苗木と、被爆後に傷を負いながらも成長を続けた「被爆アオギリ」(旧広島逓信局の中庭で被爆したもので、昭和48年(1973年)に平和記念公園に移植されました。)の種子を発芽させて育てた苗木(この苗木を「被爆アオギリ二世」といっています。)を配付する事業を行っています。
この事業は、「平和の尊さ」を全国に広げることを目的としたもので、1修学旅行等で平和記念公園を訪れた学校(平和記念資料館総合案内において申込受付)、2地方公共団体や学校等(緑政課において申込受付)を対象に配付しています。
申込みに当たっては、所定の申込書に必要事項を御記入の上、提出(faxでもe-mailでも可)してください。なお、2の場合、送料は申請者の負担となります。
また、苗木を海外へ持ち出される際は、検疫等の手続きを申請者で行っていただくことになります。
苗木配付の可否、申込書の入手・記入方法などについては、緑政課までお問い合わせください。
(広島市HPより)
説明板の下のボタンを押すと、「アオギリの歌」が流れます。
これも、しっかり聞いてきましょう。
広島平和記念資料館
記念碑の後方には資料館があります。
現在、本館は耐震工事中で入れません。
オリンピックの前には完成するそうです。
開館しているのは東館です。
開館時間は8:30〜18:00
(夏と冬は時間が少し変わります。)
観覧料は200円。
そう言えば、ドイツの強制収容所(国内に数カ所ある)は、
どこも入場料は無料でした。
負の遺産から目を背けず、多くの人の心に留めたいという
国の姿勢が感じられます。
広島も無料にすればいいのに、とも思いますが、
完全に加害者であるドイツの収容所と、
原爆を受けた(ここでは)被害者である広島では
立場が少々違うかもしれません。
無料にしたらホームレスがずーっと居座るかなあ
なんて考えると、200円は妥当かもしれません。
![](https://fun57.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSCF2543-1024x768.jpg)
当たり前ですが、原爆が落とされた場所には多くの生活がありました。
この手の写真は、ぐぐっときます。
おそらくほとんどの子供達は犠牲になったのでしょう。
この写真も、揺さぶられます。
お客さんは、7割くらい外人さんかな?
わざわざ日本に観光旅行に来て、ここを見ていってくれることに感謝。
パンフレットも、いろいろな言語がありました。
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、中国語、韓国語、それから日本語。
スペイン語をもらって来ましたが・・・
読めません。
なお、本館は平成31年春に完成予定です。
(もしかしたら平成でなく、新しい年号になっているのでしょうか。)
リニューアル後の本館では、原爆の非人道性、原爆被害の甚大さ・凄惨さ、被爆者や遺族の苦しみ・悲しみなどをこれまで以上に伝えます。(リニューアル説明チラシ より)
これまで以上にリアルになるようですが、
見ることに若干抵抗もあります。
でも、こんな悲惨な戦争を繰り返さないためにも、
しっかりと見て心に刻むべきでしょう。
リニューアルしたら、もう一度訪ねてみようと思います。
まとめ
人類の負の遺産として未来永劫語り継ぐことを誓い、
早い時期に世界遺産となった原爆ドーム。
すでに被爆者のほとんどは亡くなり、
その凄惨な現実を実感できなくなります。
そうやって時代がひとつ先に流れても、
世界遺産として残されていることに救いを感じます。
楽しい場所ではありませんが、
日本人として、一度は必ず訪れたい場所です。
そして、人類の未来と平和について、
しばし考えるひと時を作りたいものです。
平成31年には本館も完成します。
オリンピックの年には、
多くの外国人客も訪れるでしょう。
日本人として、
『私は行ったことないし、よくわからない。』
とは言いたくないですね。