日本に数多くある世界遺産。

そのひとつひとつに歴史があり、
それを守っていく意味があります。

でも、正直いうと
「ほんとに世界遺産で良いの?」
と思えるものも・・・(どれとは申しませんが。)

そんな中で、
「広島原爆ドーム」は、間違いなく後世に引き継ぐべき遺産と言えます。

それも、負の遺産として。

 

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広島原爆ドームはどこにあるのか

 

すでにご存知の方も多いと思いますが、
ドームのすぐそばに、T字の橋があります。

そこが、爆撃の目標になったところ。

原爆の目標になったT字型の相生橋

平日でしたが、観光客がたくさん来ていました。

外国の方が多いです。

ドーム自体は耐震工事が完了し、一部鉄骨も見えます。

周囲の柵には進入禁止の看板が。

昔、ここに入り込んだ不届き者もいたのでしょうね。

 

周囲には関連施設もあります

原爆の子の像

1958年5月5日に完成した像です。

像を取り囲むように、世界から寄せられた千羽鶴が収められています。

広島平和都市記念碑

8月6日の慰霊祭で目にする記念碑です。

奥には平和の灯が炎を上げ、

さらに先には原爆ドームが見えます。

記念碑には花が供えられていましたが、
係の方が、片付けていました。
定期的に巡回し、献花台がいっぱいになると撤去するようです。

道ゆく人がここで手を合わせていました。

私も同じように・・・

 

ちなみに、この付近だけは
「自転車を降りて下さい。」
という看板がありました。

 

アオギリの木

資料館のすぐわきに、
「被爆したアオギリの木」があります。

被爆して真っ黒になったアオギリが、翌年の春に奇跡的に新芽を出して生き延びたそうです。

これを再生のシンボルとして、この地に移植し守り続けています。

また、このアオギリの種子から苗木を作り、「アオギリ二世」として配布しています。詳しくは広島市に問い合わせて下さい。

広島市では、被爆後いち早く咲いた樹種である「キョウチクトウ」の苗木と、被爆後に傷を負いながらも成長を続けた「被爆アオギリ」(旧広島逓信局の中庭で被爆したもので、昭和48年(1973年)に平和記念公園に移植されました。)の種子を発芽させて育てた苗木(この苗木を「被爆アオギリ二世」といっています。)を配付する事業を行っています。
 この事業は、「平和の尊さ」を全国に広げることを目的としたもので、1修学旅行等で平和記念公園を訪れた学校(平和記念資料館総合案内において申込受付)、2地方公共団体や学校等(緑政課において申込受付)を対象に配付しています。
 申込みに当たっては、所定の申込書に必要事項を御記入の上、提出(faxでもe-mailでも可)してください。なお、2の場合、送料は申請者の負担となります。
 また、苗木を海外へ持ち出される際は、検疫等の手続きを申請者で行っていただくことになります。
 苗木配付の可否、申込書の入手・記入方法などについては、緑政課までお問い合わせください。
(広島市HPより)

説明板の下のボタンを押すと、「アオギリの歌」が流れます。
これも、しっかり聞いてきましょう。

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広島平和記念資料館

記念碑の後方には資料館があります。

現在、本館は耐震工事中で入れません。

オリンピックの前には完成するそうです。

開館しているのは東館です。

開館時間は8:30〜18:00
(夏と冬は時間が少し変わります。)

観覧料は200円。

そう言えば、ドイツの強制収容所(国内に数カ所ある)は、
どこも入場料は無料でした。

負の遺産から目を背けず、多くの人の心に留めたいという
国の姿勢が感じられます。

広島も無料にすればいいのに、とも思いますが、
完全に加害者であるドイツの収容所と、
原爆を受けた(ここでは)被害者である広島では
立場が少々違うかもしれません。

無料にしたらホームレスがずーっと居座るかなあ
なんて考えると、200円は妥当かもしれません。

原爆投下前の相生橋(爆心地)

当たり前ですが、原爆が落とされた場所には多くの生活がありました。

この手の写真は、ぐぐっときます。
おそらくほとんどの子供達は犠牲になったのでしょう。

この写真も、揺さぶられます。

お客さんは、7割くらい外人さんかな?

わざわざ日本に観光旅行に来て、ここを見ていってくれることに感謝。

パンフレットも、いろいろな言語がありました。

英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、中国語、韓国語、それから日本語。

スペイン語をもらって来ましたが・・・

読めません。

広島平和記念資料館ホームページ

なお、本館は平成31年春に完成予定です。
(もしかしたら平成でなく、新しい年号になっているのでしょうか。)

リニューアル後の本館では、原爆の非人道性、原爆被害の甚大さ・凄惨さ、被爆者や遺族の苦しみ・悲しみなどをこれまで以上に伝えます。(リニューアル説明チラシ より)

これまで以上にリアルになるようですが、
見ることに若干抵抗もあります。

でも、こんな悲惨な戦争を繰り返さないためにも、
しっかりと見て心に刻むべきでしょう。

リニューアルしたら、もう一度訪ねてみようと思います。

まとめ

人類の負の遺産として未来永劫語り継ぐことを誓い、

早い時期に世界遺産となった原爆ドーム。

すでに被爆者のほとんどは亡くなり、
その凄惨な現実を実感できなくなります。

そうやって時代がひとつ先に流れても、
世界遺産として残されていることに救いを感じます。

楽しい場所ではありませんが、
日本人として、一度は必ず訪れたい場所です。

そして、人類の未来と平和について、
しばし考えるひと時を作りたいものです。

 

平成31年には本館も完成します。

オリンピックの年には、
多くの外国人客も訪れるでしょう。

日本人として、
『私は行ったことないし、よくわからない。』
とは言いたくないですね。

 

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